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お風呂の悩みをリフォームで解決!浴室の床材の種類・費用相場を紹介します
みなさん、こんにちは。
アクティホームです。
「浴室の床が滑りやすくて転倒しそうで怖い」
「冬場の浴室の床が冷たいのが気になる」
「床のタイルが割れてしまったので直したい」
お風呂場は毎日使う場所だからこそ、使い勝手の良し悪しや蓄積した汚れが気になるものです。
水回りのリフォームと聞くと、費用がかさむというイメージをお持ちの方もいるかもしれません。しかし、浴室の床だけをリフォームするのであれば、比較的安価にできる場合もあります。
今回は浴室のリフォームの種類と費用相場について詳しく解説します。快適な浴室に生まれ変わらせるための床材の選び方や、コストを抑えながらリフォームするポイントについても紹介しますので、今の浴室の床に不満やお悩みをお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。
浴室の床をリフォームするメリット

浴室の床をリフォームするメリットは、大きく分けて下記の3つです。
安全性が向上する
浴室の床をリフォームするメリットの1つ目は、安全性の向上です。
浴室の床材にはツルツルした素材のものも多くあり、特に水や石鹸を流した状態では、滑って転ぶ危険性があります。リフォームで滑りにくい素材に交換することで、転倒事故のリスクを大幅に減少させることが可能です。
特に、高齢者や小さなお子様がいる家庭では、万が一転倒したときのことを想定してクッション性の高い床材を使っておくと、毎日安心して入浴できます。
保温性が向上する

浴室の床をリフォームするメリットの2つ目は、浴室全体の保温性が向上する点です。
特に冬場は浴室の床が冷たくなりやすく、入浴が億劫に感じられるという方も少なくありません。浴室の床に保温性の高い素材を使用することで、足元のひんやり感を軽減できます。
また、せっかく浴槽にお湯を溜めて浴室内が暖まっても、床の保温性が低いと、床から暖かい空気が逃げてしまいます。すると、リビングのような暖かい部屋と寒い浴室との温度差で、ヒートショックを引き起こす可能性もあるのです。
保温性の高い床材にリフォームすると、浴室内を暖かく保てるため、ヒートショックのリスクを軽減できます。
掃除が楽になる
浴室の床をリフォームするメリットの3つ目は、掃除の手間が大幅に軽減される点です。
浴室の床材には、汚れが付きにくくお手入れが簡単な製品も多くあります。防水性に優れた床材や、カビや汚れが付きにくい素材を使用することで、日々の掃除が格段に楽になります。
床の目地やタイルのひび割れなどの部分補修を行うだけでも、見た目の清潔感を取り戻すことが可能です。
浴室の床材のリフォームは4種類

浴室の床だけをきれいにしたい場合、大きく分けて4つのリフォームの方法があります。現在の浴室の床の状態や求める仕上がり、予算に合わせてご自身に合ったものを選びましょう。
部分補修

タイルの目地が汚れている・タイルが割れているなど、一部分を直したい場合は、部分補修のみ行うのも選択肢のひとつです。気になる部分だけ補修するため、費用も手間も最小限にできる点がメリットです。
ただし、あくまでも狭い箇所を限定的に補修するだけなので、浴室の床全体の機能性を向上させたり、浴室内の雰囲気を一新したりすることはできません。
また、ひどく破損していて水漏れを引き起こしているような場合は、下地の木材が腐っている可能性があり、併せて下地の木材の補修や張り替えが必要になる場合があります。水漏れを放置していると建物自体の耐久性にも影響するため、早急に対処することが求められます。
重ね張り
重ね張りは、浴室の床用の防水床材シートを、元の床の上から張り付ける方法です。
床を解体する必要がなく廃材も出ないため、DIYをする方もいます。素材自体にクッション性があり、万が一転倒した際の、怪我のリスクを軽減できる点も大きなメリットです。
ただし、床が傷んで床面に凹凸ができているような場合は、上重ね張りしてもきれいな仕上がりにならなかったり、床材の下でカビが発生したりする可能性があるため注意が必要です。
塗装
ひび割れや破損は特にないものの、落ちない汚れが気になるという場合は、床を塗装・コーティングすることで解消できます。
現在の床の上から塗るだけなので、短い工期で費用も抑えながら、施工当初と同様の状態に戻せる点がメリットです。
ただし、塗装を施せるのは、ユニットバスに使用されている樹脂製の床や人工大理石の床のみで、タイルやホーローの床は塗装に向きません。また、使用する塗料によっては、かえって滑りやすくなるケースもあるため注意しましょう。
張り替え
張り替えは、タイル床の傷みが激しく水漏れがある場合や、全体的に傷んでいる場合に行うリフォーム方法です。
解体撤去が必要なため他の方法に比べてコストがかかりますが、浴室下地のメンテナンスも同時に行えるため、長期的な視点で見るとメリットが大きいと言えます。
工期は状態によって異なりますが、3日以上かかることもありますので、リフォーム期間中の入浴をどうするかをあらかじめ考えておきましょう。
浴室の床材の種類とリフォーム費用の相場

浴室の床のリフォームは、使用する床材によっても費用が変動します。ここでは多くの浴室リフォームで採用されている床材3種類の特徴と、費用の相場をご紹介します。
シート床材
ビニール素材のシート床材は、既存の床の上に直接貼り付けて使用します。比較的低コストで施工できるのが特徴で、費用は5万円~15万円程度が相場です。
シート床材のメリットとしては、さまざまな機能性を持つ製品から選べるという点が挙げられます。水はけやクッション性、保温性、断熱性など、メーカーごとに個性豊かな製品が販売されており、色やデザインの選択肢が豊富です。在来工法の浴室だけでなく、ユニットバスにも使用できます。
タイル床材

タイル床材は、日本の浴室で昔から使用されている床材です。防水性や耐久性に優れており、サイズやデザイン、色のバリエーションが豊富という特徴があります。
タイル床のリフォーム費用は、10万円前後が相場ですが、安価な商品を選べば8万円前後で済む場合もあります。
とはいえ、タイル床は目地の部分に水が溜まり、汚れが付きやすいというイメージをお持ちの方もいるかもしれません。しかし、最近では汚れがつきにくいタイプも発売されており、お手入れの手間も格段に少なくなっています。
滑りにくい製品や保温性の高い製品もあり、デザイン性と性能をバランスよく取り入れられる点も魅力です。
樹脂床材
樹脂床材はユニットバスでよく使用される素材で、5万円前後でリフォームできるリーズナブルさがメリットです。
価格は安価ですが機能性にも優れており、耐水性・耐湿性が高い点も魅力。水はけもいいので日常的なお手入れも簡単です。
ただし、ほかの素材と比較して汚れが残りやすいため、使用したら早めに拭き取るなど、こまめにお掃除することをおすすめします。
床材の選び方

上記で紹介した以外にも、浴室の床材にはさまざまな種類があり、どの床材を選んだらいいか迷ってしまう方も多くいます。床材を選ぶ際には下記3つの点を意識すると、より快適な浴室を実現できます。
滑りにくくてクッション性の高いものを選ぶ

浴室の床材を選ぶ際には、滑りにくくクッション性の高いものを選ぶことをおすすめします。
その理由は、浴室の床は日常的に水や石鹸を使用する場所であり、滑りやすくなるためです。狭い浴室の床が滑りやすいと、転倒して大きな怪我の原因になる可能性もあります。特に高齢者やお子様のいる家庭では、床材の滑りにくさは欠かせない要素のひとつです。
近年では、滑り止め加工が施された樹脂素材の床材が人気を集めています。表面の加工により転倒しにくいだけでなく、クッション性もあるため、万が一転倒した際も怪我のリスクを軽減してくれます。
保温性の高いものを選ぶ
冬場の浴室は特に床が冷たく感じられることが多く、リビングなどの居室と浴室の寒暖差が原因で、ヒートショックを引き起こすリスクも指摘されています。
保温性の高い床材を選ぶことで、床から熱が逃げるのを防ぎ、浴室内を暖かく保つことが可能になります。樹脂床材には保温性を売りにした製品も多く、リフォーム時に取り入れることで床からの冷気の侵入を防いでくれる点もメリットです。
また、床材のリフォームと併せて浴室に床暖房を組み込むことで、足元を中心に浴室全体を暖かく保てるようになります。ただし、床暖房に対応していない床材やユニットバスメーカーもあるため、リフォーム会社に一度相談してみてください。
カビや汚れに強いものを選ぶ

浴室は湿度が高く、カビや汚れが発生しやすい環境です。掃除の手間を減らし、衛生的な浴室を維持するためには、カビや汚れに強い床材を選ぶことが重要です。
樹脂素材やシート床は水はけが良く、汚れが付きにくい特性を持っています。汚れに強い、コーティングが施された床材を取り入れれば、カビの発生が抑えられ、汚れを簡単に拭き取れるためおすすめです。
浴室のリフォームでは、おしゃれな空間にしたい・コストを抑えたいという気持ちが先行してしまう方も少なくありません。しかし、常に清潔な浴室を保つためには、床材のお手入れのしやすさは外せないポイントですので、ご自身のライフスタイルなどに合わせて選びましょう。
浴室の床のリフォーム費用を抑える方法

浴室の床リフォームのコストを下げるには、大きく分けて下記3つの方法があります。
DIYする
とにかく低コストでのリフォームと言えば、DIYを思い浮かべる方もいるでしょう。
シート床材や樹脂床材といった貼り付けるタイプの床材は、施工が比較的簡単で特別な技術も必要ないため、DIYに適していると言えます。
しかし、自らで床材を貼る行為には、失敗のリスクが伴う点は念頭に置かなければなりません。中途半端なDIYを行うとカビが発生したり、水漏れを起こして下の階とのトラブルに発展したりする可能性も考えられます。
入念な事前準備と適切な施工が可能であればDIYを検討する余地はありますが、トラブルを起こさず美しく仕上げるには、プロであるリフォーム会社に依頼することをおすすめします。
補助金や介護保険を活用する

浴室の床リフォームを行う際、補助金や介護保険によりリフォーム費用の補助を受けられる場合があります。
例えば、介護目的のリフォームであれば、介護保険の住宅改修補助金の適用を受けられます。介護目的のリフォームであれば、浴室の場合は手すりの設置や段差の解消、滑りにくい床材へのリフォームなどが該当します。
リフォーム費用の支給額は最大20万円となっており、床に限らず、浴室全体のリフォームを検討している方にとって嬉しい制度と言えます。
また、自治体ごとに独自の補助金制度を設けている場合もありますので、リフォームの計画を立てる段階で、利用できる補助金制度がないか調べておくようにしましょう。
複数のリフォーム会社を比較する

リフォーム費用を抑えるためには、複数のリフォーム会社から見積もりを取り、比較検討することも重要です。
リフォーム会社によって、提案する工事内容や床材の仕入れ値、作業工賃などが異なるため、リフォーム費用に大きな差が出ることも少なくありません。
複数の業者に相見積もりを依頼することで、同じリフォーム内容でも安く施工してもらえる業者に出会える確率が高まります。
まとめ

浴室の床をリフォームすることで、冬の時期のひんやりとした足元の寒さを解消したり、転倒による怪我を防止したりと、快適で安全なお風呂場に生まれ変わらせることが可能です。
リフォームの範囲や使用する床材、介護保険・補助金の利用の有無によってもかかる費用は変動するため、まずはリフォーム会社に相談して、見積もりを依頼するところからスタートしましょう。
住宅専門のリフォーム会社・アクティホームでは、お客様の家族構成やライフスタイルに最適なリフォームをご提案しています。
もちろん床だけでなく、ユニットバスの入れ替えや在来工法からユニットバスへの浴室リフォーム、浴室暖房乾燥機導入工事なども承っていますので、ぜひ一度アクティホームにご相談ください。
――――――
監修者:大島 秀介(おおしま しゅうすけ)
一級建築士・リフォーム設計専門家
株式会社アクティホーム 管理建築士
大阪工業大学建築学科を卒業し、一級建築士として数多くのプロジェクトを手掛ける。自身の建築設計事務所経営を経て、アクティホームに入社。住宅改修やリノベーションの専門知識を活かし、お客様一人ひとりのライフスタイルに合わせた住空間の提案を得意とします。環境や将来の見通しを考慮し、120%の提案でご満足いただけるよう心がけています。