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押入れをなくして使いやすく!リフォームアイデアをご紹介
みなさん、こんにちは。
アクティホームです。
古くから日本の住宅の和室にある押入れは、リフォームを希望されるお客様が多い場所のひとつです。
その理由は、使い勝手の悪さ。布団をしまっておくスペースとしては最適ですが、日用品の収納場所としては奥行きがありすぎて、使いにくいと感じる方も少なくありません。
今回は押入れを快適で使いやすい空間にする、リフォームのアイデアをご紹介します。
併せて押入れをリフォームする際に確認しておきたいポイントや、注意点についても解説しますので、「押入れのあるスペースを有効活用したい!」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
押入れリフォームのアイデアと費用
今回ご紹介するリフォームのアイデアは下記の4つです。
・押入れをクローゼットにリフォーム
・押入れを作業スペースにリフォーム(書斎・勉強机)
・押入れを小部屋にリフォーム
・押入れを撤去して部屋を広くする(和室・洋室)
それぞれのリフォームがどんな方に向いているのか、どれくらいの費用がかかるのかをご紹介します。
押入れをクローゼットにリフォーム
使いやすい収納スペースが欲しいという方におすすめなのが、押入れをクローゼットにリフォームするアイデアです。
収納スペースとして利用される押入れですが、奥行きが深いため、物を出し入れしにくい・奥に何を収納したか忘れてしまった、という声も多く聞かれます。
そのため、押入れを奥行きの浅いクローゼットにリフォームすることで、衣類や小物の整理がしやすくなるメリットがあります。一般的なクローゼットへのリフォームのほか、広いスペースを活かしてウォークインクローゼットにする方法もありますので、生活スタイルや収納する物の種類・量に合わせて選択しましょう。
押入れをクローゼットに変える場合の費用は、8万~20万円程度が相場ですが、工事の内容によっても大きく変動します。
例えば布団用の中棚を撤去して、ハンガーパイプを取り付けるだけの簡易クローゼットへのリフォームの場合であれば、2万~10万円程度でリフォームできます。一方押入れをウォークインクローゼットにする場合は、中棚の撤去に加えて、壁や床の補強、新しい棚の設置など、いくつもの工程が発生するため、20万~50万円程度必要になるケースもあります。
押入れを作業スペースにリフォーム(書斎・勉強机)
三方向を壁で囲まれた押入れは、プライバシーが守られやすく集中しやすい空間になります。そのため、書斎や勉強机、化粧台といった作業スペースへのリフォームも人気です。
費用は10万~20万円程度が相場ですが、畳をフローリングに変える場合は、追加で30万円程度かかることもあります。
中棚をそのままデスクとして使うこともできるため、リフォーム費用を抑えるためにDIYを検討する人も。しかし、デスクの高さは使い勝手に直結するうえ、押入れの構造によっては床の補強などの工事も必要になる場合があります。また、コンセントや照明の設置も必要になるため、快適に使える作業スペースを作りたいなら、リフォーム専門業者に任せるのがいいでしょう。
押入れを作業スペースに変えることで、限られた空間を有効活用できる点がメリットです。
押入れを小部屋にリフォーム
押入れを小部屋に変えるリフォームは、新たなプライベートスペースを確保したい方におすすめです。
子ども部屋にして二段ベッドを作ったり、物作りの部屋やコレクションのディスプレイスペースにしたりと、さまざまな活用法が考えられます。
押入れを小部屋にするリフォーム費用は、10万~20万円程度が目安。中棚の撤去のほか、壁と床の補強、周囲の部屋と馴染ませるための壁紙や床材の変更にも費用がかかります。
押入れを撤去して部屋を広くする(和室・洋室)
押入れを完全に撤去して隣の部屋とつなげ、1つの広い部屋にするリフォームは、開放感を出したい方や、大きな家具を置きたい方に向いています。
費用は8万~20万円が目安になります。押入れ全体の解体に加え、押入れ部分の壁と床の補強工事、隣の部屋と空間を馴染ませるための壁紙・床材の変更費用が発生します。
ただし、押入れを部屋の一部にすることで、収納が減ってしまう点がデメリットとして挙げられます。一方、部屋を広くする分、空間活用の自由度はアップするので、収納家具を取り入れるなどして工夫しましょう。
押入れのリフォームをする際の注意点
押入れのリフォームでは、下記3つの点に注意して計画を進める必要があります。
押入れの構造や材質を確認する(壁・床・天井)
押入れのリフォームでは、計画を立てる段階で、構造や材質をしっかりと確認することが重要です。
なお、押入れの壁が耐震壁の一部である場合、リフォームで撤去できない可能性があります。耐震壁というのは、家全体を支えるフレームのような役割をしている壁のことで、撤去してしまうと耐震性が損なわれ、家全体の安全性が保たれなくなってしまいます。
また、押入れ部分の耐荷重は、床が下の階や土台に直接つながっているか、間仕切り壁などに支えられているかによって異なります。
押入れのリフォームを行う場合は、まず専門家に構造や材質を診断してもらうことが重要です。
押入れの床部分は特に注意
元々押入れは、収納スペースとして設計されているものです。人が立ったり重い家具を置いたりすることは想定していないため、床が薄い板でできていることもあります。また、築年数が経過した家では、経年劣化や湿気などで床が傷んでいることも少なくなく、耐荷重が不十分な可能性があります。
押入れをリフォームしてクローゼットや作業スペースに変える場合、床を補強する工事が必要になることが多い点は押さえておきましょう。
部屋全体のリフォームが必要なこともある
押入れをリフォームするのと併せて、部屋全体の内装を見直す必要がある場合もあります。
特に押入れが和室に造作されているケースでは、部屋全体と押入れが一体となるような内装が施されていることもあり、そうした場合は壁全面の内装を見直すことになる可能性があります。
押入れ部分だけのリフォームと部屋全体のリフォームでは必要になる費用が異なります。想定していた予算を大幅にオーバーする可能性もあるため、注意しましょう。
押入れのリフォームをする際のポイント
押入れをなくして理想的なリフォームをするためには、下記2つの点を押さえておきましょう。
リフォームの目的を明確にする
押入れのリフォームを考える際、最も重要なのはリフォームの目的を明確にすることです。
押入れを撤去して部屋を広げたいのか、それともクローゼットや作業スペースに変えたいのか、目的によってリフォームの方法は大きく異なります。
例えば、押入れをクローゼットに変える場合は、中棚を取り外して内装を整えるだけで済むこともあるでしょう。一方で作業スペースにする場合は、電源や照明の設置など、用途に合わせた追加工事が必要になるケースもあります。
また、押入れの撤去には、床の補強や壁の修復など、予想外の追加工事が必要になる場合もあります。まずは何を目的としているのかをしっかりと考え、計画を立てることが大切です。
リフォーム実績のある業者に依頼する
押入れのリフォームは住宅の構造に関わることも多く、専門的な知識と技術が必要とされます。そのため、リフォーム実績のある信頼できる業者に依頼することが重要です。
リフォーム業者を選ぶ際には、過去のリフォーム事例を確認し、特に和室から洋室へのリフォームや収納リフォームの経験が豊富な業者を選ぶと良いでしょう。
また、見積もりを取る際には、工事内容や費用、工期などを明確にしてもらい、可能であれば複数の業者から見積もりを取って比較検討することが望ましいと言えます。
信頼できる業者選びは、リフォームの成功を左右する決め手になるため、じっくりと時間をかけて選びましょう。
まとめ
押入れのリフォームには、クローゼットや書斎、子供部屋に生まれ変わらせる工事のほか、完全に撤去して部屋を広くするなど、さまざまなバリエーションがあります。
リフォーム内容を決める際は、リフォームする目的を明確にしつつ、押入れの構造や周りの内装デザインとの調和も考慮しながら計画することが重要です。
リフォーム専門会社・アクティホームでは、お客様のライフスタイルとご希望を丁寧にヒアリングし、最適な押入れのリフォームをご提案いたします。
「こんな工事はできる?」「こんなデザインにするといくらかかる?」といった具体的なご相談も大歓迎です。
「押入れを今よりもっと使いやすくしたい!」と思われたら、ぜひ一度アクティホームにお問い合わせください。
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監修者:大島 秀介(おおしま しゅうすけ)
一級建築士・リフォーム設計専門家
株式会社アクティホーム 管理建築士
大阪工業大学建築学科を卒業し、一級建築士として数多くのプロジェクトを手掛ける。自身の建築設計事務所経営を経て、アクティホームに入社。住宅改修やリノベーションの専門知識を活かし、お客様一人ひとりのライフスタイルに合わせた住空間の提案を得意とします。環境や将来の見通しを考慮し、120%の提案でご満足いただけるよう心がけています。