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タンクレストイレでの手洗いはどうする!?4つの解決法とメリット・デメリットを解説
こんにちは、アクティホームです。
スッキリとしたフォルムが魅力的なタンクレストイレですが、一般的には手洗い器が付属していないため、導入時には「どこで手を洗うのか」という問題がしばしば発生します。
この記事では、タンクレストイレでの手洗い問題における4つの解決方法を、それぞれのメリット・デメリットとあわせて紹介します。
トイレリフォームやリノベーションでタンクレストイレの導入をご検討の方は、ぜひ参考にしてください。
タンクレストイレの手洗い問題を解決する4つの方法と
タンクレストイレでも手洗いスペースを確保するには、以下4つの方法が考えられます。
・手洗付きのタンクレストイレを選ぶ
・トイレ内に手洗い器を設置する
・トイレ外の洗面台を利用する
・トイレと洗面室を一体にする
それぞれのメリットとデメリットをチェックし、どのような方法が自分たちのライフスタイルに最適であるかをしっかりと検討していきましょう。
1.手洗い付きのタンクレストイレを選ぶ
タンクレストイレは便器部分に貯水タンクがなく、水道管から直接給水されます。そのため、タンクの水を利用する便器一体型の手洗い器も存在しないと考える方がほとんどです。
しかし、大手メーカーからは手洗い器を備えたタンクレストイレが少なからず展開されており、TOTOの「GG-800」、Panasonicの「アラウーノV(手洗付き)」などがその例として挙げられます。
また、タンク付きトイレではあるものの、便器背面にシステム式のキャビネットが付く「タンクレス風」のトイレもあります。このタイプであればキャビネット部分に手洗い器を設置できるので、手洗付きでもスマートに見せたい場合はおすすめです。
メリット
手洗い器付きのタンクレストイレは、面積の限られた非常に狭いスペースでも手洗い場所を確保できるメリットがあります。また、トイレ内を出来る限り広々とさせたいという場合でも魅力的なタイプでしょう。
デメリット
手洗い付きタイプのデメリットは、やはりタンクレストイレのスタイリッシュ感が半減する点でしょう。通常のタンク付きトイレの方が低価格であるケースが多いため、手洗い付きを可とするならば、そもそもタンクレスを選ぶ理由が無いかもしれません。
また、便器一体型の手洗い器はお子様の手が届きにくい可能性もあります。採用時には、家族全員の使い勝手を検討することも重要です。
2.トイレ内に手洗い器を設置する
王道の解決法は、トイレ内に手洗い器を新設する方法です。
新たに手洗い器を設けるのはスペース的に厳しいと考える方も多いかもしれませんが、1帖ほどのトイレでも十分に設置可能です。
大手メーカーの製品では、便器の給排水管を利用して工事負担が少なく新設できる手洗い付きキャビネットや、一部を壁に埋め込んで設置する省スペース型の手洗い器なども展開されています。
面積に余裕があれば、造作カウンターとベッセル式手洗い器などを組み合わせると、おしゃれなインテリアのトイレになるでしょう。
メリット
トイレ内の手洗い器設置は、便器一体型の手洗い器に比べ、手の洗いやすさが一番のメリットと言えます。
形状や建材のカスタマイズ性も高いため、好みやこだわりを反映してお気に入りの空間をつくることも可能です。
また、戸建て住宅などで近くにキッチンや洗面台がない場合は、ちょっとした時に水を使える利便性を感じられるでしょう。
デメリット
いかに省スペースな手洗い器でも、トイレ内の限られた面積を圧迫することには変わりありません。コンパクトな便器を選んだり、動線に無理が生じないかを考えたり、空間全体で細かいレベルでの検討が必要になります。
また、便器とは別に給排水管をつなぐ場合は壁や床の解体が伴う可能性が高いため、解体範囲や工事費用の事前チェックが欠かせません。
3.トイレ外の洗面台を利用する
便座一体型の手洗い器やトイレ内の手洗いスペースはボウルが非常に小さく、洗いづらさや水ハネを懸念して「トイレ内に手洗い器を設けない」という選択をする方も増えています。
一般的な住宅ではトイレと洗面室が隣接する間取りが多く、その場合はトイレの手洗いを洗面台で併用できます。
また、最近は感染症対策として玄関近くなどに手洗い器を設けるケースも増えました。このような「セカンド洗面台」をトイレ近くに設ければ、トイレの手洗いと併用することも十分に可能です。
メリット
トイレ外の洗面台を利用する一番のメリットは、トイレ内の小さな手洗い器とは異なり、ボウルの大きさに気兼ねせずしっかり手洗いできる点です。
また、手洗い器がないことでトイレ自体が広々として使いやすく、掃除も楽に行えます。
デメリット
手洗い場所がトイレ外にある場合、トイレから洗面台に行くまでに扉の開閉が必要です。手間が多いと感じてしまう恐れがあるほか、用を足した手でドアノブや洗面台に触れるのに抵抗を持つ方もいるかもしれません。
また小さなお子様などは、トイレ内に手洗い器がないことで手洗い習慣が付きにくくなる懸念もあります。
4.トイレと洗面室を一体にする
タンクレストイレでも手洗いスペースを設ける解決法として、トイレと洗面室を一体にする方法も考えられます。
オーソドックスな方法ではありませんが、細かい間仕切りのない開放的なサニタリースペースは、まるでホテルのような上質な空間を演出することも可能です。
衛生面が気になる場合やトイレに「こもり感」が欲しいという場合は、トイレと洗面台をガラスや腰壁などでゆるやかに区切るアレンジがおすすめです。
メリット
内装やインテリアによっては非常にデザイン性が高い空間が演出できるほか、本来必要な間仕切りをなくすことで、それぞれの空間をゆったり広く確保することができます。
また、将来的に車椅子や介助者が必要になっても、トイレと洗面室が一体であれば介護しやすく、バリアフリー化も容易です。
デメリット
一番のデメリットは、トイレと洗面台を別の家族が並行して使用できない点です。
外出準備の忙しい朝などは、家族の誰かが占有することで大きな不便を感じるケースも少なくないでしょう。加えて、洗面室に浴室が併設するパターンでは、家族の入浴中トイレが使えない事態に陥ります。
トイレが2カ所以上ある家や、少人数世帯、おしゃれな空間にこだわりたいという場合にはおすすめのスタイルです。
まとめ
タンクレストイレを導入しても手洗いスペースを確保するための解決法は、以下の4通りあることを紹介しました。
・手洗付きのタンクレストイレを選ぶ
・トイレ内に手洗い器を設置する
・トイレ外の洗面台を利用する
・トイレと洗面室を一体にする
どのような方法を選ぶべきかについては、家族のライフスタイルや考え方、家の面積や予算によっても異なります。
リフォームを実施する際は、希望内容や現状の悩みなどのヒアリングを丁寧に行ってくれる業者を選びましょう。
年間3,000件を超える実績を持つアクティホームでは、リフォームにおける専門的な知識とノウハウを活かし、お客様の理想を叶える最適なプランをご提案いたします。
マイホームのリフォーム・リノベーションをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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監修者:大島 秀介(おおしま しゅうすけ)
一級建築士・リフォーム設計専門家
株式会社アクティホーム 管理建築士
大阪工業大学建築学科を卒業し、一級建築士として数多くのプロジェクトを手掛ける。自身の建築設計事務所経営を経て、アクティホームに入社。住宅改修やリノベーションの専門知識を活かし、お客様一人ひとりのライフスタイルに合わせた住空間の提案を得意とします。環境や将来の見通しを考慮し、120%の提案でご満足いただけるよう心がけています。