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水回りの移動リフォームはいくらかかる?費用相場や難易度、計画ポイントを紹介
こんにちは、アクティホームです。
日々の暮らしに欠かせないキッチンや浴室といった水回りの住宅設備。これらの水回りは、ライフスタイルや時代のトレンドによって配置や見せ方が変化していくものです。
リフォームやリノベーションの折に、水回りを移動させて好みの間取りに変えたいという方も少なくないでしょう。
今回は、水回りの移動リフォームをした際にかかる費用の相場や、移動の難易度、より使いやすく快適にするためのポイントを紹介します。
水回りリフォームをご検討の方は、ぜひ参考にしてください。
そもそも水回りの移動は可能?
設備配管のルートが確保できれば可能!
水回りは、室内に見えている機器だけでなく、床・壁・天井の内側に給排水や電気といったライフラインが接続されています。
水回りの場所別で移動が必要なライフラインは以下の通りです。
・キッチン:給排水、換気、電気、ガス
・浴室:給排水、換気、電気、ガス
・トイレ:給排水、換気、電気
・洗面台:給排水、電気、ガス
※オール電化の場合はガス無し
水回りを移動させる際には、これらの設備配管・配線も一緒に移動する必要があるため、障害物となる構造体などが経路にある場合には移動が制限されます。また排水管は、定められた基準以上の勾配を確保する必要があるため、集水桝(雨水などを貯留させる施設)から距離が遠すぎたり曲がりが多すぎたりする場所には設置することができません。
そのため水回りは、事前に柱や梁、床下などの寸法や位置を調査し、設備配管ルートがきちんと確保できると判断された場所に移動可能です。
マンションの水回り移動は難しいケースも
マンションで水回りの移動を検討する際には、まず管理規約をチェックすることが重要です。ケースによっては水回り移動を禁止しているなど、配管の移動に制限がかかることも少なくありません。
また、マンションにはPS(パイプスペース)という設備配管を集約させたスペースが設けられている場合が多いのですが、PSは共有部分にあたるため位置の移動ができません。
さらに、マンションの床下は高さが低かったり、設備配管がコンクリートスラブに直接埋設されていたりするケースもあります。
マンションは戸建て以上に制限が多いものと心得て、管理規約の確認やリフォーム前の調査を入念に行うようにしましょう。
【場所別】水回りの移動リフォームの費用相場と難易度
ここからは、水回りの移動リフォームについて場所別に費用相場と難易度を見ていきましょう。
【キッチン】50~200万円
キッチンの移動は、給排水・換気・電気・ガス、すべてのライフラインの移動が伴うため、リフォーム難易度は高めです。
元の設備機器を再利用して移動のみ行った場合では50~100万円程度、新たなキッチンに取り換える場合は100~200万円が相場です。
また壁付け型から対面型など、タイプを変更した際には内装工事が発生するため、その分総費用が高くなります。
さらに、1階から2階など、階をまたいで移動する際にも大掛かりな配管設備工事が発生するため、費用が高くなる要因となるでしょう。
【浴室】120~200万円
浴室位置を変えるリフォームでは、給排水・換気・電気・ガスの移動が必要になるだけでなく、洗面室の一部を含む大掛かりな解体工事・内装工事が発生します。
一般的なユニットバスは解体後の再利用が想定されていないため、リフォーム時には新しいユニットバスの購入が必要です。その費用は、120~200万円が相場です。
また、浴室がタイルや木張りといった在来工法の場合や、排水管の勾配確保のため床高さを上げる必要がある場合などはさらに費用がアップし、工期も長くなります。
特に築古物件ではイレギュラーなケースも多いため、現地調査をしてもらったうえで費用や工期の負担を早めに把握しておきましょう。
【トイレ】30~80万円
トイレの移動は、住み替え時のリノベーションやバリアフリーリフォームでも採用されやすく、特に人気の工事です。また、キッチンや浴室ほど難易度も高くありません。
便器を再利用して内装工事をするケースで30~60万円程度、新たな便器や手洗い器を追加する場合は80万円程度が相場です。
ただし、近年はトイレ内のインテリアにこだわる方や、高性能の便器を採用する方なども増えています。
こういった場合は採用する仕様により費用が大きく変わるため、相場を超えるケースもあるでしょう。
【洗面台】20~80万円
洗面台の移動も、トイレと同程度のリフォーム難易度のため、比較的検討しやすい項目と言えるでしょう。
洗面台を再利用して内装工事をする場合では20~30万円程度、新たな洗面台を設置する場合は40~80万円程度が費用相場です。
ちなみに、浴室をリフォームする際には隣り合う洗面室の一部を解体するのが一般的です。
洗面室と浴室どちらかのリフォームを検討するならば、別の時期に個別で行うよりも両方まとめて工事したほうが、費用や工期の負担を少なくできるメリットがあります。
リフォームで水回り移動するときのポイント
ここからは、水回りの移動リフォームにおいて、より使いやすく快適な住まいを実現するためのポイントを紹介します。
動線に配慮した使いやすい間取りに変更
水回りを移動する際は、家事動線や生活動線を意識してプランニングすることで、格段に暮らしやすさがアップします。
距離が短くスムーズに移動できる家事動線、家族のライフスタイルに合わせた生活動線を図面上で検討しましょう。
さらに、実際の通路幅や高さをメジャーなどで体感しながら確認しておくと、使いやすく満足度の高い間取りが実現できます。
音とニオイが気にならない配置を意識
水回りの音やニオイは、場所によっては思いのほか気になるものです。
特に、寝室横の給排水、玄関前やLDKに直接面したトイレは音やニオイが気になりやすい場所です。それぞれ使用シーンを具体的にイメージしながら、後悔のないよう計画しましょう。
築古物件は設備配管の交換も検討
築年数の古い物件では、設備配管の劣化が進んでいるケースも少なくありません。中でも給排水管の劣化が進んでしまうと、水質の悪化や排水時の詰まり・あふれといったリスクが高まります。
現在主流の配管はポリエチレン管といって耐用年数が30~40年程ですが、築古物件では鉄管や鉛管、銅管といった耐用年数15~20年程の金属管が使われているケースも多々あります。このような配管が使用されている物件では、リフォーム時に交換を検討するのがおすすめです。
まとめ|難しい水回り移動リフォームもアクティホームにお任せ
水回りの移動は、設備配管のルートやマンション規約により一定の制限が生じることもありますが、好みの間取りや快適性が実現できるリフォームです。
その費用は、同時に移動する設備配管の内容、設備機器の交換・内装工事の有無によっても大きく変わりますが、相場は以下の通りです。
・キッチン:50~200万円
・浴室:120~200万円
・トイレ:30~80万円
・洗面台:20~80万円
実績豊富なリフォーム会社に事前調査を依頼したうえで、予算と希望のバランスを考えながら、満足度の高いプランを実現しましょう。
アクティホームは、水回りのリフォームを得意とする住宅リフォーム専門店です。豊富な実績と経験をもとに、お客様の暮らしを快適するための理想的なプランをご提案いたします。
大阪府豊中市をはじめ、箕面、池田、伊丹、尼崎、大阪市内で、水回りリフォームをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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監修者:大島 秀介(おおしま しゅうすけ)
一級建築士・リフォーム設計専門家
株式会社アクティホーム 管理建築士
大阪工業大学建築学科を卒業し、一級建築士として数多くのプロジェクトを手掛ける。自身の建築設計事務所経営を経て、アクティホームに入社。住宅改修やリノベーションの専門知識を活かし、お客様一人ひとりのライフスタイルに合わせた住空間の提案を得意とします。環境や将来の見通しを考慮し、120%の提案でご満足いただけるよう心がけています。