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【キッチン棚のリフォーム完全ガイド】おしゃれな事例・費用・種類を紹介
毎日使うキッチンだからこそ、もっと快適で使いやすくしたいと思いませんか?
収納スペースが足りない、デザインが古いといった不満を感じるキッチン棚は、リフォームすることで見た目も機能性もグッとアップします。
この記事では、おしゃれなリフォーム事例や棚の種類、気になる費用の目安を分かりやすく紹介します。理想のキッチンを叶えるヒントが満載ですので、ぜひ最後までご覧ください。
キッチン棚の種類と特徴
まずは、キッチン棚の種類と扉のタイプについて、それぞれの特徴を解説していきます。
キッチン棚の主な種類
背面カウンター棚(カップボード)
キッチン背面に設置する腰高のカウンター棚。「カップボード」や「フロアキャビネット」とも呼ばれ、トールタイプの収納や吊り戸棚と合わせて設置されることの多い棚です。
天板に炊飯器や電子レンジなどの調理家電を置きやすく、壁面全体を使った収納よりもキッチン全体をすっきりと見せられます。
システムキッチンと組み合わせて採用できるカウンター棚なら、一般的な棚板付き収納に加え、蒸気排気機能付きの家電収納ユニットや、ゴミ箱ストッカーなど、用途によってさまざまな仕様が選べます。
またデザイン面では、キッチン本体と色味をあわせて統一感を図るのが一般的ですが、カウンター上部に、見せる収納が楽しめる造作棚を設置し、カフェのようなおしゃれな雰囲気を演出する手法も人気です。
壁面トールタイプ収納
天井までの高さがある壁面収納は、大容量の収納力が魅力のキッチン棚です。キッチン家電や食品ストック、調理器具など、さまざまな物をまとめて収納できます。扉付きタイプを選べば、収納部分を隠してすっきり片付いたキッチンに。
パントリーとしての役割も兼ねられるため、キッチンをより機能的に活用できます。
吊り戸棚
壁面の上部に設置する吊り戸棚は、空間を有効活用できる定番の収納です。使用頻度の低い食器や季節のアイテムなどを収納するのに便利に使えます。
近年は、高い位置の収納物が楽に取り出せる昇降式の吊り戸棚も人気です。
キッチン棚の扉タイプ
開き戸
定番の開き戸タイプの収納は、内容物を一度に確認しやすく、手前の物を出し入れしやすいのがメリットです。ただし扉を開けるスペースが必要となるため、キッチンの広さや動線を考慮して設置するのがポイントです。
スライド扉(引き戸)
スライド扉は、開き戸のように手前に扉を開けるスペースを必要としません。そのため、狭いキッチンでも採用しやすいタイプです。ソフトクローズ機能付きの扉を選べば静かにゆっくり閉まるので、小さなお子様がいる家庭でも安心です。
引き出し
引き出しは、奥にしまった物でも簡単に取り出せるのがメリットです。特に、フルオープンタイプの引き出しなら奥にある物にも目が届き、デッドスペースを最小限に抑えられます。整理整頓もしやすく、キッチンを美しく保てるでしょう。
オープン棚
オープン棚は、何がどこに置いてあるか一目瞭然で、扉の開け閉めの手間なく物を出し入れできる点が大きなメリットです。お気に入りの食器や雑貨をディスプレイすれば、カフェ風や北欧風など、好みの雰囲気を演出できるでしょう。
ただし、扉付き収納に比べ、埃が溜まりやすいのが難点です。見せる収納と隠す収納をバランスよく組み合わせ、より使いやすくおしゃれなキッチンをつくりましょう。
キッチン棚リフォームの費用相場
ここからは、キッチン棚のリフォームにかかる費用相場と、費用を抑えるポイントを紹介していきます。
棚の種類別の費用相場
・吊り戸棚: 6万~20万円
・背面カウンター棚(カップボード): 20万~50万円
・壁面トールタイプ収納: 50万~100万円
上記は、大手キッチンメーカーの標準的なグレードのシステムキッチンにおける棚部分の製品価格に、施工費を加算した相場です。
キッチン棚の価格は、以下の要素によって大きく変動します。
キッチン棚は商品仕様によって価格が変動し、業者によって割引率や別途発生する施工費も違うため、カタログなどに記載されている価格は参考程度にしかならないケースも多いものです。正確な費用を知るためには、施工業者に現地調査を依頼し、詳細な見積もりを作成してもらいましょう。
費用を抑えるポイントは?
業者選びを工夫する
キッチン棚のリフォームで希望を叶えるには、業者選びが重要です。費用を抑えたい場合におすすめなのは、地域密着型のリフォーム会社に依頼することです。
長年地域に根ざし、地元の住宅事情を熟知しているリフォーム会社は、各家庭の希望や悩みに応じた柔軟なリフォームプランを提案してくれます。
地域での口コミや紹介で信頼を築き、小規模で運営している地域密着型のリフォーム会社なら、大手企業のように莫大な広告費をかける必要がありません。また、高品質な材料や丁寧な施工をリーズナブルな価格で提供できる場合が多い点もメリットでしょう。
気になる業者があれば見積もりを依頼し、価格や対応の良さ、提案力を見て検討しましょう。
ショールームで実物を確認する
住宅設備メーカーのシステム収納を検討するなら、ぜひショールームへ見学に行きましょう。実物を見れば、カタログだけでは分からない素材の質感や使い勝手を体感できます。
当初はさまざまな機能の付いたハイグレードな製品を検討していたとしても、ショールームで実際に見てみると、基本的な機能を備えたシンプルなデザインのスタンダードタイプで十分ということもあります。
グレードは低く抑え、必要なオプションだけを追加するようにすれば、費用を抑えてリフォームできます。また予算に限りがある場合は、スタッフに伝え、希望を最大限に反映したプランを組んでもらうことも可能です。
イメージ違いを防ぐことはもちろん、予算の範囲内で本当に必要な機能を搭載した製品を選ぶためにも、実物のチェックは重要なポイントといえるでしょう。
補助金・助成金を活用する
補助金・助成金の活用も検討しましょう。キッチン棚単体のリフォームで使える制度はありませんが、省エネリフォームやバリアフリー化と組み合わせれば、国や自治体から補助金を受けられる可能性があります。
リフォーム計画段階で、利用可能な補助金・助成金を調べておきましょう。条件を満たせば、費用負担を軽減できます。
おしゃれなキッチン棚リフォーム事例
ここからは、アクティホームが実際に手掛けたキッチン棚のリフォーム事例を紹介します。
エレガントかつモダンな印象の造作棚付きキッチン
グレー・ホワイト・ブラックのモノトーンを基調としたキッチンに、エレガントな雰囲気のアイアン素材が目を惹く、造作棚を設置しました。省スペースでもあえて吊り戸棚を無くすことで、すっきり洗練された印象に。
天井と床の張り替え、壁紙の交換も同時に行い、お客様好みのこだわり空間を実現しました。
施工事例はこちら
壁一面のシステム収納ですっきり片付くキッチン
キッチン本体のリフォームを機に、昔ながらの食器棚からスタイリッシュなシステム収納に交換。カウンター収納・吊り戸棚・トールタイプ収納を組み合わせ、大容量の収納スペースを確保しました。
ホワイトカラーを採用することで、壁面いっぱいに設置しても圧迫感がなく、広々見えるようにしています。
施工事例はこちら
同色のカップボードで統一感たっぷりのキッチン
キッチンの入れ替えを伴うリフォームの際に、キッチンと同じ素材、同じ色のカップボードを採用して空間をコーディネート。キッチン全体に一体感を持たせました。
すべて引き出しタイプを採用したため、奥にある物も取り出しやすく、細々した物から大きなものまで整理しやすくなりました。
施工事例はこちら
キッチン棚をリフォームするときのポイント
キッチン棚のリフォームを成功させるためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。使いやすさ、耐久性、そしてデザイン性を考慮したリフォームプランを立てることが、理想のキッチンをつくるための鍵です。
機能性を重視して選ぶ
キッチン棚は見た目のおしゃれさも大切ですが、それに増して機能性は、重要なポイントです。キッチンでの作業効率を上げるため、収納する物や使用する頻度、キッチンのレイアウトを考慮して、最適な棚を選びましょう。
例えば、限られたスペースのキッチンであれば、高さのあるトールタイプの収納や、デッドスペースになりがちなコーナー部分を活用できる棚を選ぶとよいでしょう。また、使用頻度の高い調理器具や調味料は、手の届きやすい場所に棚を設置する、またはオープン棚を採用すると便利です。
キレイを保ちやすい素材を選ぶ
キッチンは油汚れや水はねなどが発生しやすいため、棚の素材選びも大切です。汚れがつきにくく、お手入れしやすい素材を選べば、清潔なキッチンを保ちやすくなります。
例えば、メラミン樹脂加工された棚板や扉材は、耐水性、耐熱性、耐摩耗性に優れており、お手入れも簡単です。ステンレス素材は耐久性と清潔感に優れ、色移りなどの心配がありません。
掃除にかける負担を減らしながら、美しい空間づくりができるキッチン棚を選びましょう。
作業動線に配慮した配置にする
調理や盛り付け、配膳、片付けなど、家事を行う際の動線に沿ったキッチン棚の配置によって、作業効率を向上させられます。
例えば、シンクや食洗機の近くに食器棚を配置すれば、洗い終わった食器をすぐに収納できます。キッチンの奥ではなく、手前側にキャビネットを配置すれば、調理を邪魔することなく家族がお菓子などを取り出せて便利です。
このように、日々の作業の流れを考慮した棚の配置により、無駄な動きを減らし、より効率的にキッチンを使えるようになります。
耐震性も考慮する
地震の際に、棚から物が落下して怪我をする危険性を避けるため、キッチン棚は耐震性も考慮することが大切です。
特に、吊り戸棚やトールタイプ収納など高所の収納棚は地震時に中の物が飛び出しやすいため、耐震ラッチ付きの棚を選んだり、転倒防止器具を取り付けたりなど、安全対策をしっかりと行いましょう。
また、重い物を低い場所に、軽い物を高い場所に収納する、割れやすい食器は扉付きの棚に収納するといった工夫をするだけでも、落下時のリスクを軽減できます。日頃から安全を意識した収納を心がけましょう。
あると便利なキッチン棚の機能
キッチン棚に便利な機能を追加すれば、さらに使いやすく快適なキッチンをつくれます。収納力アップ、作業効率向上、そして安全性を高めるためのさまざまな機能を紹介します。
高い位置の収納に「昇降機能」
吊り戸棚など、高い位置にある棚に昇降機能を取り付ければ、収納物を楽に取り出せるようになります。取り出したいものが目の高さまで下りてくるため、吊り戸棚の使用頻度がアップし、収納スペースを最大限に活用できるでしょう。特に、背の低い方やご高齢の方にとっては、非常に便利な機能です。
昇降式の吊り戸棚には、電動昇降タイプや乾燥機能付きのものもあります。
L型キャビネットに「コーナーユニット」
手が届きにくくデッドスペースになりがちなL字型キッチンのコーナー部分には、専用のコーナーユニットを採用するのがおすすめ。奥まで無駄なく収納スペースとして活用できます。
専用の観音開き戸や、回転式・スライド式のユニットなどが展開されているため、収納する物や使い勝手に合わせて選びましょう。
炊飯器や電気ポットによる結露を防ぐ「蒸気排出機能」
炊飯器や電気ポットの通電を感知し、自動で排気ファンを作動させ、発生した蒸気を収納ユニットの外に排出する機能です。蒸気がユニット内にこもらないため、スライドカウンターを閉めたままでも安心して家電品を使用できます。
棚内で結露が発生せず、カビや劣化を防止。キッチン収納を清潔に保ちつつ、使いやすさも向上する便利な機能です。
ゴミ箱専用のスペース
生ごみや食品の包装材など、日々多くのゴミが出るキッチン。しかし、ゴミ箱置き場の配置計画は意外に忘れがちです。キッチン棚を設置する際、ゴミ箱が収まる専用スペースをつくっておくと、キッチン全体の見た目がすっきりとして、使い勝手も向上します。
ゴミの量や分別数に応じたゴミ箱のサイズと数、蓋の開閉スペースなどを考慮して、キッチン棚の下部に専用スペースを確保しましょう。
ゴミ箱の定位置とするのにぴったりのオープンタイプや、外からゴミ箱が見えない扉付きタイプ、キャスター付きのワゴンにゴミ箱が丸ごと収納できるタイプなど、種類も豊富です。
スペースの有効活用に「可動式の棚板」
収納する物に合わせて高さを調整できる可動式の棚板なら、スペースを無駄なく活用できます。背の高い調味料や大きな鍋なども収納しやすく、デッドスペースを最小限に抑えられるでしょう。
ただし、固定棚に比べて耐荷重が低い場合が多いため、極端に重い物や安定性の必要な家電などを置くことは避けましょう。
まとめ|計画的なリフォームで工事中も不便のない生活を!
キッチンの棚をリフォームすれば、キッチン全体の印象を大きく変えるだけでなく、日々の暮らしがより快適になります。この記事では、キッチン棚の種類、費用相場、おしゃれな事例、リフォーム時のポイント、そして便利な機能まで、幅広く解説しました。
キッチン棚を選ぶ際には、収納力、使いやすさ、デザイン性、そしてお手入れのしやすさを考慮することが大切です。自分のライフスタイルや好みに合ったキッチン棚を選び、理想のキッチンをつくりましょう。
キッチン棚のリフォームをお考えなら、大阪府豊中市の「アクティホーム」にご相談ください。地域密着型の住宅専門リフォーム会社として、お客様の理想のキッチン空間を実現するプランをご提案いたします。「使いやすくおしゃれなキッチンをつくりたい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
――――――
監修者:大島 秀介(おおしま しゅうすけ)
一級建築士・リフォーム設計専門家
株式会社アクティホーム 管理建築士
大阪工業大学建築学科を卒業し、一級建築士として数多くのプロジェクトを手掛ける。自身の建築設計事務所経営を経て、アクティホームに入社。住宅改修やリノベーションの専門知識を活かし、お客様一人ひとりのライフスタイルに合わせた住空間の提案を得意とします。環境や将来の見通しを考慮し、120%の提案でご満足いただけるよう心がけています。
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