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水回りリフォームは住みながらできる?期間・流れ・注意点をまとめて解説!
キッチンや浴室、トイレや洗面台などは、生活に欠かせない水回り設備。水回りリフォームを行えば、見た目がきれいになるだけでなく、使い勝手やお手入れのしやすさも格段にアップします。
しかし、リフォームを検討する際に「工事中の生活はどうなるのか」「住みながらリフォームを進めることは可能なのか」といった疑問を抱く方も少なくないでしょう。
そこで今回は、水回りリフォームを住みながら行う際のポイントや注意点について、期間や工事の流れ、そしてメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
水回りリフォーム、住みながらできます!
「水回りのリフォーム工事をしたいけれど、住みながら進められるの?」という疑問をお持ちの方は多いかと思います。
結論から言えば、住みながらリフォームを行うことは可能です。ただし、工事の種類や範囲、住まいの状況によっては、いくつかの工夫や準備が必要となるケースもあります。
水回りリフォームを住みながら行う場合、工事内容やスケジュールを細かく把握し、事前の対策や工事中の生活動線をしっかりと考えることで、不安や不便を最小限に抑えられます。
次章からは、住みながらリフォームを行うメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。
住みながら行う水回りリフォームのメリット・デメリット
住みながら水回りリフォームを行うことには、メリットとデメリットがそれぞれあります。
その具体的な内容を紹介していきます。
メリット
仮住まい費用を節約できる
水回りリフォームを住みながら行う最大のメリットは、仮住まいの費用が不要になることです。リフォーム期間中も自宅で生活を続けられるため、引越し費用や仮住まいの家賃といったコストを削減できます。
また、家具や荷物の移動も最小限で済むため、時間的にも経済的にも大きな負担を抑えられます。
工事の進捗状況を直接確認できる
住みながらリフォームを行えば、工事の進捗状況を自分の目で直接確認できます。
「希望と違う仕上がりになっている」「下地に激しい腐蝕が見つかった」という場合でも、住んでいれば即座に確認できるため、イメージ違いによるトラブルや時間のロスなども防ぎやすくなるでしょう。
疑問点や要望があればその場で業者と相談できるため、安心して工事を進められる点も魅力です。
工事終了後、すぐに新しい設備を使える
仮住まいからの移動が発生しないため、リフォームが完了したらすぐに新しい水回り設備を使用できるのもメリットのひとつです。
デメリット
工事中の生活に不便が生じる
工事期間中、キッチンや浴室、トイレなどの使用が制限されることがあり、生活に不便を感じることがあります。
近年は在宅ワークを行う方も増えていますが、「工事の騒音や人の出入りが気になり仕事に集中できない」といった状況に陥る可能性も考えられます。
特に、家族が多い家庭ではその影響も大きくなるため、代替手段をしっかり検討しておく必要があるでしょう。
工事業者とのコミュニケーションが必要
工事期間中は、施工業者が毎日出入りします。業者とコミュニケーションを取る必要が生じるため、これを負担に感じる方がいるかもしれません。
工事中は在宅するのが基本ですが、施工会社と信頼関係があり不在中の決め事が定まっていれば、不在での工事が可能になるケースもあります。トラブル回避のためにも、必ず事前に取り決めをしておきましょう。
騒音やホコリへのストレス
リフォーム工事にともなう騒音やホコリ、振動などにより、普段の生活が多少なりとも影響を受ける点もデメリットのひとつです。
特に小さなお子様やペットは、工事の影響を受けにくい部屋に移動させる、一時的に別の場所に預けるなど、できる限りの対策を講じましょう。
ニオイや騒音が発生する場合はご近所への配慮も大切です。リフォームの規模によっては事前に「工事のお知らせ」を携えて、施工会社の担当者と一緒にあいさつ回りを行いましょう。
水回りリフォームの種類と期間
水回りリフォームでは、主にキッチンや浴室、トイレ、洗面台などの設備交換を行います。それぞれの工事内容や期間はリフォームの規模や内容によって異なりますが、計画を立てるうえでは目安となる期間を把握しておくことが大切です。
ここからは、代表的な水回りリフォームの種類と、その工事期間について詳しく解説します。
キッチンリフォーム:2日~1ヶ月程度
キッチンリフォームは大きく分けて3つのパターンがあり、それぞれの内容や規模によって工事期間が異なります。期間の目安は以下の通りです。
【システムキッチン入れ替え】
システムキッチンの入れ替えだけであれば、2日程度で完了する場合もあります。
【内装改修をともなうリフォーム】
キッチンの交換に加え、クロスの貼り替えやフローリングの張り替えなど、壁や床の改修を含む場合、4日から1週間程度の工事期間が必要です。
【レイアウト変更をともなう改修】
壁付けキッチンを対面キッチンに変えたり、一部の壁を取り払ったりなど、キッチンの配置変更や配管の移設が必要な場合、2週間から1ヶ月近くかかるケースもあります。
浴室リフォーム:2~10日程度
浴室のリフォームは、ユニットバスの入れ替えであれば2日程度でも工事可能ですが、在来工法(タイル張りなどの浴室)の場合は工期が長くなります。
【ユニットバス入れ替え】
既存のユニットバスを新しいものに交換する場合、細かい工事内容やオプションの有無によっても変動しますが、おおむね2日から4日で完了します。
【在来工法からユニットバスへの変更】
在来工法の浴室をユニットバスに変更する場合、既存の浴室の解体・撤去、新たな基礎と防水の施工といった工程が加わるため、1週間から10日程度の工期が必要です。
トイレリフォーム:数時間~5日程度
トイレのリフォームは、最短で数時間、全面的なリフォームで最大5日程度の工期がかかります。
【便器やウォシュレットの交換】
便器やウォシュレットの交換だけであれば、1~2時間程度で作業が完了します。
ただし、トイレに電源がない場合は別途電気工事が発生するため、1~2日ほどかかるケースがあります。
【トイレ本体の交換】
トイレを丸ごと交換する場合は、半日から1日ほどかかります。
ただし、壁排水を床排水に切り替えるなど、設備配管の変更工事をともなう場合は3日程度かかることがあります。
【内装のリフォーム】
クロスの貼り替えやクッションフロアの張り替えなど、内装工事を含めた場合、1~2日の工事期間が必要です。
【和式から洋式便器へ交換】
和式から洋式便器へリフォームする場合は、ほとんどのケースで床下地の張り替えといった大掛かりな内装工事をともなうため、2~5日ほど必要になります。
洗面所リフォーム:半日~4日程度
洗面所は比較的小さなスペースですが、リフォームの内容によっては工期が変わります。
【洗面化粧台の交換】
洗面化粧台の交換だけであれば、半日から1日程度で作業が終了します。
ただし、近年人気の「造作洗面台」を選んだ場合は、現場での施工作業が長引くため、仕様によっては1週間程度を要することもあります。
【内装のリフォーム】
クロスの貼り替えやクッションフロアの張り替えなど、内装工事を含めた場合、1~2日の工事期間が必要です。
【収納スペースの増設・変更】
収納スペースを新たに設けたり、既存の収納を変更したりする場合、3~4日程度が目安です。
住みながら水回りリフォームする際の流れ
住みながら水回りリフォームを行う場合、工事をスムーズに進めるためには、事前の準備と状況に応じた適切な対応が欠かせません。
ここからは、リフォームを進める際の具体的な流れとポイントを、ステップごとに解説します。
現状調査とヒアリング
まずは、リフォーム対象となる水回りの現状をリフォーム業者に調査してもらいましょう。
担当者と一緒に、設備の劣化状況や配管の状態などを確認することが大切です。
また、自分たちの希望や生活スタイル、予算についても業者にしっかり伝えておきましょう。
【ポイント】
・使いたい商品や理想イメージを画像などで伝えると打ち合わせがスムーズ。
・「どの部分をどのように改善したいのか」を具体的に伝える。
プランニングと見積もり
次に、リフォームのプランニングを行い、具体的な工事内容や日程を決定します。
住みながらリフォームを進める場合、工事中にどの設備が使えないのかを事前に確認し、生活動線が確保できるよう計画を立てることが大切です。
【ポイント】
・工事のスケジュールを家族全員で共有する。
・代替手段(例えば、キッチンの工事中は電子レンジやポータブルIHを利用するなど)を考える。
工事契約
プランが決まったら、リフォーム業者と正式に契約を結びます。この際、工事中の生活に関する取り決めや、万が一トラブルが発生した場合の対処方法についても確認しておくと安心です。
【ポイント】
・工事請負契約書を入念にチェックし、不明点があればその場で質問する。
・工事期間中に発生する追加費用の可能性についても事前に聞いておく。
着工準備
工事が始まる前に、生活スペースの確保や養生(工事中に家具や床を保護する作業)をしっかり行いましょう。
必要であれば、工事エリア周辺の物を別の場所に移動するなどして、作業環境を整備します。
【ポイント】
・大事な家具や貴重品は事前に別の部屋やケースに移動させておく。
・養生の範囲や内容についても業者と打ち合わせを行う。
工事開始
工事が始まったら、業者とのコミュニケーションを密に取り、進捗を確認しましょう。予定にない問題が発生する可能性もあるため、柔軟に対応する姿勢が大切です。
【ポイント】
・定期的に工事の様子を確認し、不明点や気になる点があればすぐに業者に相談する。
・工事の進行状況に応じて、生活スケジュールを調整する。
工事完了・引き渡し
工事が完了したら、リフォーム箇所の引き渡しを受けます。この際、設備の使い方やメンテナンス方法、注意点についてもしっかり確認しておきましょう。
【ポイント】
・設備が正しく動作しているかを自分の目で確認する。
・業者からメンテナンス方法や保証内容について説明を受ける。
アフターフォロー
リフォーム後も快適な住まいを維持するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。業者が提供するアフターフォローサービスを活用し、設備の状態を長期間良好に保ちましょう。
【ポイント】
・リフォーム業者のサポート窓口をメモしておく。
・メンテナンス時期をカレンダーに記録しておく。
水回りリフォームを住みながら行う時の注意点
住みながらのリフォームを成功させるためには、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。
ここからは、生活の不便を最小限に抑え、安心して工事を進めるためのポイントを解説します。
実績豊富なリフォーム業者に依頼する
依頼業者は、リフォーム工事の実績が豊富で、住みながらのリフォームにも対応できる業者を選びましょう。
業者選びを間違えると、工事中のトラブルや不満が増える可能性があるため、信頼できる会社を見極めることが必要です。
そのためには、業者の実績や口コミをしっかりチェックし、見積もりの際には対応や提案力を確認するのがポイントです。
工事期間中の生活スケジュールを綿密に計画する
工事中は生活に制約が生じるため、綿密なスケジュール立てが重要です。
どの期間にどの設備が使えないのかを事前に把握し、代替手段を用意しておきましょう。家族全員が不便を感じないように在宅の役割分担を決めたり、工事中に外食を取り入れたりするなど、柔軟な計画を立てることが快適な生活維持につながります。
貴重品や壊れやすい物を保護する
工事中は、家具や物品が汚れたり壊れたりするリスクがあります。そのため、大切なものはあらかじめ保護しておくか、別の部屋に移動させるなどの準備が必要です。
家具や家電製品はカバーで覆い、小さな貴重品は専用の収納ケースに入れるなどの対策を講じておくと安心です。
コミュニケーションを密にする
業者とのコミュニケーション不足が原因でトラブルが発生することもあります。そのため、工事中や工事前後には、進捗の確認や要望の伝達をしっかり行いましょう。
毎日の進捗状況を軽く確認し、気になる点があればすぐに相談すれば、スムーズな工事進行を実現できます。
ただし、仕様の変更や工期に関わるような相談は、作業員ではなく施工会社の担当者に直接伝えましょう。人伝えの情報で間違いが生じ、トラブルに発展するケースは少なくありません。
ペットの安全対策を講じる
ペットがいる家庭では、工事中の騒音やホコリ、さらには工具類などによる危険を避けるための対策が必要です。
工事中はペットが興奮しないように別の部屋に移動させ、リラックスできる環境を用意し、ストレスや安全面に配慮しましょう。
まとめ|計画的なリフォームで工事中も不便のない生活を!
水回りリフォームを住みながら行う場合、工事の種類や期間、注意点をしっかり把握し、計画的に進めることが大切です。
信頼できるリフォーム業者の選定や、工事スケジュールの綿密な計画、そして工事中の生活動線や安全対策の配慮によって、快適な日常生活を保ちながらリフォームを実施できるでしょう。
大阪府豊中市を拠点とする住宅専門のリフォーム会社「アクティホーム」では、お客様のご要望や生活事情に合わせた最適なプランをご提案します。
経験豊富なスタッフが丁寧に対応し、工事中も安心してお過ごしいただけるようサポートいたします。
水回りリフォームをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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――――――
監修者:大島 秀介(おおしま しゅうすけ)
一級建築士・リフォーム設計専門家
株式会社アクティホーム 管理建築士
大阪工業大学建築学科を卒業し、一級建築士として数多くのプロジェクトを手掛ける。自身の建築設計事務所経営を経て、アクティホームに入社。住宅改修やリノベーションの専門知識を活かし、お客様一人ひとりのライフスタイルに合わせた住空間の提案を得意とします。環境や将来の見通しを考慮し、120%の提案でご満足いただけるよう心がけています。
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